約 1,472,007 件
https://w.atwiki.jp/saikyouwoman/pages/521.html
【作品名】魔法少女かずみ☆マギカ 【ジャンル】漫画 魔法少女:キュゥべぇ(あるいはジュゥべえ)と契約を交わす代わりに、魔法の力を得た少女。 常人不可視の魔女を見る事ができる。 契約の際に魂を宝石"ソウルジェム"として肉体と分離されており、それが破壊されない限りは肉体の修復が可能。 ただし、肉体の操作ができるのは100m圏内が限度であり、それ以上離れると肉体は仮死状態に陥る。 ソウルジェム:魔法少女の魂そのものである宝石。人によって形状や装着位置は異なるが、これを破壊されると即死する。 強度は30m級爆発の直撃で損傷しない程度。 【備考】双樹あやせと双樹ルカは同じ身体を共有している二つの心。つまり二重人格である。 ソウルジェムも2つあり、どちらかのソウルジェムが破壊、あるいは奪取されてももう一方は戦闘可能。 あやせ・ルカ2人の人格が同時に表出することも可能であり、その場合は右半身がルカで左半身はあやせになる。 あやせ・ルカが同時に出現している状態で参戦する。 【名前】双樹あやせ&ルカ 【属性】二重人格の魔法少女 【大きさ】女子中学生並み 【攻撃力】両手に1mほどの刀を装備。 あやせ アヴィーソ・デルスティオーネ:炎弾を4発撃ち出す技。炎の威力や弾速は下記の技と同程度と思われる。 アヴィーツ・デルスティオーネ:炎弾を30発くらい出現させ撃ち出す技。1発の威力は人間を黒焦げにして殺せる程度。 セコンダ・スタジオーネ 弾速はばらつきがあるが、一瞬で8m程度進む程度。 上段の呪文で炎を出現させ、下段の呪文で相手に撃つ。 ルカ カーゾ・フレッド:剣で触れた相手を凍結させる。 3m銃弾反応のかずみが退避できない速度で全身凍結可能。 あやせ&ルカ ピッチ・ジェネラーティ:超高温と超低温、相反する属性の魔法を同時に撃ち出すことで 膨大な反作用エネルギーを生み、大爆発を起こす技。着弾地点に10mほどの爆発を起こす。 溜め無し、連発可。弾速は、3m銃弾反応のかずみが5mから回避不可な程度。(10mからは回避された) テンプレ時には上記の技は全て使用可。 まずないだろうが、万が一、どちらかのソウルジェムだけ破壊されるような事があればどちらかの技のみ使用可。 【防御力】30m級爆発の直撃を受けてもなんとか立ち上がれる 両胸に一つずつ付けているソウルジェムが本体であるため、身体のダメージは致命傷にはならない。 ソウルジェムが破壊されると即死。ただし、1つが破壊されてももう1人は戦闘続行できる。 【素早さ】3m銃弾反応のかずみと互角。他は達人以上。 【長所】ソウルジェムの防御力がインフレ 【短所】ややこしい 【戦法】基本はピッチ・ジェネラーティ。全く効かないようなら接近して凍結か距離を保ちつつ炎で攻撃。 参戦vol.5 262 vol.5 266 名前:格無しさん[sage] 投稿日:2011/12/05(月) 20 28 25.40 ID EMqs68e7 双樹あやせ&ルカ考察 3m銃弾反応、10m爆発。凍結&炎攻撃。 途中まで杏里あいりと大して変わらないので千歳ゆまから。 ○:千歳ゆま 耐えてピッチ・ジェネラーティ勝ち ○:ソーヤー 凍結勝ち ○:楠奈美 凍結使いとはいえ耐性はあるまい。凍結勝ち。 ○○○:杏里あいり>レディ・アン>藤村大河 ピッチ・ジェネラーティ勝ち ○○:リザ・ホークアイ>神崎・H・アリア 耐えてピッチ・ジェネラーティ勝ち ○:リン・クロサワ ピッチ・ジェネラーティ勝ち ×:ドグラハンター(女)転落死負け ×:木津多祢 ミサイル負け これ以上は無理か。 ドグラハンター(女)>双樹あやせ&ルカ>リン・クロサワ
https://w.atwiki.jp/hs-spirits/pages/43.html
無慈悲な宇宙の漆黒と星の瞬きが、窓の外には広がっている。硝子を隔てた、この部屋 の内も、外と同じ静寂に満ちているが、確かに違うのは、人の温もりがあるということな のだろう。 マーク・ギルダーは、抱き締められることで、命の熱を伝えてくる、ニキ・テイラーに 呼びかける。 「ニキ」 「……はい」 マークを見つめてきた、ニキの頬を、そっと撫でる。不思議そうな表情で――二人きり でいる時は、僅かとはいえ、無表情ではなくなる――ニキが訊いてくる。 「どうしたのですか?」 「うん?」 「今の、言動の理由を教えてください」 マークは苦笑して答える。 「なんとなく、さ」 「不可解です」 ぴしゃりと告げてきたニキを、更に抱き寄せる。マークの胸に、頭を当てる格好となっ たニキが喘ぐ。 「う……く……」 「きみにとっては、理解できないことなのだろうが、許してくれないか?」 「はい。これが、恋人というものなのでしょう?」 マークは、抱き締める力を、ほんの少し強めることで肯定した。 その意図が、ニキに伝わったかどうかは、あまり、自身がなかったが。 「あなたを信じています。どうか、わたしを放さないでください」 「……放すものか」 マークは、ニキの顎に両手を添えると、深く口づけた。 「んうっ……!? ふ……ああ……くっ!」 「……うおっ……!?」 互いの舌が絡んだところで、マークは、ニキに突き押された。 (段階を誤ったのか……!?) ニキの心を傷つけてしまったかもしれないという恐れに、マークは悔いた。ニキが、頬 を染め、強い口調で言ってくる。 「に……妊娠するのは、まだ、早いでしょう!?」 「妊……し……?」 あっけにとられ、マークは呻いた。 「結婚する前に、に、妊娠などと……は、はれんちです! あなたは――」 「いや。待ってくれ」 続けてくるニキを遮り、マークは訊く。 「……きみは、口づけで妊娠するという認識なのか?」 「は、はい!」 ニキの肯定に、マークは呆然とした。 (学ぶべき事柄の選択がおかしいだろう……) 確かに、軍事、政治に関し、最も優れた成績を修めたニキが、意外な事柄を知らなかっ たということはあった。だが、どうやら、マークの予想を超越した状態に、ニキはあるら しい。 「今までに、三回……か……口づけあったことはあるだろう? 例えば、挨拶で口づけあ う人たちが、その度に妊娠するのではあるまい」 「あれは、浅いものです。たった今の、こ、これは、深いものでしょう!」 ニキの主張は、マークにとってかわいらしいものではあった。 無垢な乙女であるニキの純白に、その純然さを壊さず、マークの色を加えなければなら ない。それは、生涯をかけた、悦びの労力となるだろう。 「まずは、赤ちゃんが、どこから来るのかを学ぼうか」 マークは囁き、優しく微笑んだ。 294スレ 883、884レス 「世界は驚きに満ちている」 「はい……にゃあ」 「きまじめで、軍事と政治に優れ、どこか世間知らずのお嬢さんが、猫の扮装をしている ことも、おれにとっては驚きだ」 「は……にゃあ」 「無理に返事を変えなくていいぞ」 深く、深く嘆息し、マーク・ギルダーは告げた。想像もしていなかった眼前の存在。猫 を模した、耳と手と尾を、いつものきちんとした軍服姿に付けた、ニキ・テイラーに、で ある。 「誰に、とは言わない……どうせ、クレアだろう」 「にゃー」 呟くマークに、首を傾げるニキは、かわいらしいことは間違いなかった。 「その格好をすれば、おれが悦ぶと、クレアに教えられたな?」 「にゃい」 律儀に、猫を擬人化すればこうなるであろう口調で、ニキが肯定してきた。 学生の頃、偉大なる恩師に要求された、どうすればいいか分からないとしか表現できな い課題の提出に取り組むような気分で、マークは、ニキに言う。 「あー……よく聴いてくれ。確かに、その姿のきみはかわいいぞ。だが、平素のきみも十 分にかわいいんだ。そして、猫を模した装飾は、おれたちにとって機能性に優れていると はいえまい。あ……つまり、蛇足……いや……この表現は違うな……チョコレートパフェ に、更に、チョコレートソースを加えるようなものであって――」 「にゃー」 自分でも支離滅裂だと思える説得の途中で、ニキが、猫の両手で、マークの頬を挟み、 遮ってきた。忠実に再現されている肉球が心地良い。 「大好きな人にかわいいと感じてもらいたくてがんばるのは、いけないことですか? に ゃあ」 「……いや」 目を僅かに潤ませたニキに訊かれ、マークは否定することができなかった。 「あなたが悦んでくれるのであれば、わたしは、どんなこともできそうです」 「嬉しいが……おれに依存していいのか? 勿論、おれは、きみを受け入れる心算だが」 「わたしが、受け入れて欲しいと決めた人は、過去にも未来にも、あなたしかいません」 マークの問いに、ニキはにこやかに答えてきた。僅かに見えた猫の牙が、悪戯っぽく光 った。 「そもそも、ニキには、猫よりも犬が似合うだろう」 「たまに、酒を飲みに誘われたかと思えば、のろけを聞かされるのかよ」 ラナロウ・シェイドが、態とがましいほどに、大きく嘆息したが、マークは構わずに続 ける。 「奢ってやるから、語らせろ。気まぐれな猫よりも忠実な犬が、ニキには適している」 「……おまえが頼めば、扮装してくれるんじゃないか?」 軽い口調の、ラナロウの疑問を、マークは否定する。 「犬と猫のどちらがニキに似合うかという話だ。おれには、扮装させて悦ぶ性癖はない。 おそらくな」 「そういうやつが、怪しいもんだ」 「…………」 ラナロウが茶化してきたが、更に否定することはできず、マークは、沈黙で答えた。 「前に、嘘を吐けないのは、良くも悪くもあるって言ったぜ」 苦笑し、ウイスキーを喉に流し込むラナロウに、マークは告げる。 「あのお嬢さんは、不思議な存在だ。戦局の先を読む力に優れ、おれたちに最善の結果を 齎してくれるが、日々の、楽しみも喜びも知らず、機械のように生きてきた。おれには、 そんな姿が、ひどく、儚くて悲しいものに感じられた。人として護ってやりたいと、素直 に思える」 マークは目を伏せ、グラスの縁を指でなぞった。琥珀色の液体に溶けていく氷が鳴った。 「おまえも変わったよ」 「うん?」 僅かに感慨を含ませて言ってきたラナロウに、マークは疑問の声を発した。 「今のおまえ、生きていきたいって気概があるぜ。自分の命さえ、どこか他人事のように 扱っていた、おまえがさ。おまえらが惹かれあったってこと、なんとなく、分かる気がす るよ」 「……ああ」 ラナロウの答えに、マークは深く頷いた。 295スレ 46、47、497レス 「マリア艦長」 「はい?」 冷たく響いてきた声に呼び掛けられ、マリア・オーエンスは振り返った。なにかの本を 脇に抱えた、ニキ・テイラーが近づいてくる。 「あなたに教えて欲しいことがあります」 「わたしが、大佐に? え、ええ。教えられることがあるのでしたら」 思い掛けない話ではあった。軍事、政治に関する、知恵と知識で、誰も敵わないであろ うニキに、教えることがあるのだろうか? マリアが、この話が、軍事、政治に関する事柄だと判断したのは、ニキが、普段の無表 情だったからである。だが、ニキは、この場の雰囲気にそぐわないことを訊いてくる。 「料理に於いての適量を教えてください」 「……はい?」 呆気にとられ、マリアは調子の外れた声を発したが、ニキは、それに構わず、本を両手 に持ち直すと、頁を順に捲りながら続けてくる。 「ええと……適量というのは……あら、料理をなさるのですか?」 返事の前に、問う。ニキが料理をするのは、マリアの記憶にないことであったのだ。 ニキが、無表情を崩して頬を染め、答えてくる。 「……はい……なにをすれば喜ばれるのかを考えた結論です……」 話を始める時点で、その顔をしてくれていれば、察することができたのだが。まあ、無 理な注文なのだろう。ささやかな仕返しに、答えの分かりきった問い掛けをする。 「マーク中佐に?」 「はっ、は、はい……」 返事の拍子に、持っていた本を床に落とすニキを見て、マリアを心を擽られた。本を拾 うのを手伝い、告げる。 「調理場を借りて一緒に料理をしましょう」 マリアは、おまけで、片目を瞑ってみせた。 マーク・ギルダーは、胸中で自問する。 料理とは、人が、食べるということに喜びの感情を込めた結果、生まれたものであろう。 そうであるならば、料理は、食べる者に、良い感覚を与えてくれるものでなくてはならな い。では、眼前の、卓に置かれた、悪い感覚を凄まじく発している物体は、なんであろう か? 敢えて例えるとすれば、ビグ・ザムとサイコガンダムとラフレシアを設計して開発 すれば、こういった物が、黒歴史の狭間から具象化するかもしれないといえる。 自問に対して自答できず、というよりは、自分で答えをだすことを拒絶し、マークは、 軍服にエプロンを着けた、ニキとマリアに問い掛ける。 「これは……なんだ?」 マークの、その声が震えたのは、戦場でもなかったことである。 ニキが、頬を染めて微笑んで――この姿だけならば、天女にさえ思えるのだが――答え てくる。 「オムレツです」 「いやこれをオムレツと呼ぶのは世界できみだけだろうさすがにいくらなんでもこの黒歴 史の――」 「ニキ大佐、がんばったんですよ」 堰をきったように捲したてるマークに、マリアが、引き攣りを誤魔化しきれていない笑 顔で言ってきた。 「そうは言うが――」 反論しかけた瞬間に、ニキが、その目を潤ませているのが見えた。 「いただきます」 匙を取り、オムレツ(仮)を口に含む。 そこで、マークの意識は途切れた。 303スレ 53、378レス 「マーク、男性は、女性に踏まれると悦ぶと聞きました」 ニキが普段の無表情で告げてきたので、マークは、口に含んだ紅茶を吹きだしかけた。 それに構わず、マークの伏せた顔を覗き込み、ニキが訊いてくる。 「あなたも、踏まれると悦ぶのですか?」 「……分からん」 取り敢えず、紅茶を飲み込んで素直に答え、マークは問い掛けを返す。 「どこで、そんな情報を得た?」 「クレアがいうには、わたしに踏まれるのを望む男性は少なくないであろうとのことですが、 そういった行為は、マークだけにしてあげなさいと――」 「もう、いい加減、クレアの話を本気にしないでくれ」 「……善処します」 マークの懇願に、ニキは頷いたが、一呼吸を置き、再び訊いてくる。 「未確認ならば、あなたが踏まれて悦ぶか悦ばないかを検証してみるべきではないてしょうか?」 「……どこを、どのように踏むかは知らないだろう?」 「はい」 マークは深く嘆息し、呟く。 「時としておぼこは怖いものだ」 気を取り直し、ニキに告げる。 「まあ、それよりも、一緒にお茶の時間にしようじゃないか」 「はい」 喜びを宿したことを僅かに伝えてくるニキの声が、部屋に響いた 311スレ 109レス
https://w.atwiki.jp/mohsoh/pages/600.html
ルカリオ No.448 タイプ [[かくとう]]/[[はがね]] 通常特性 ふくつのこころ(怯まされると素早さが1段階上がる) せいしんりょく(ひるまない、特性「いかく」の効果を受けない([[第八世代]]から)) 隠れ特性 せいぎのこころ(悪タイプの技を受けると攻撃が1段階上がる) 体重 54.0kg(けたぐり・くさむすびの威力80) 入手可能ソフト DPt/BW2/XY/SM/USUM/SWSH/BDSP/LA/SV 進化 リオル→ルカリオ(なつかせて朝か昼に進化) ・メガルカリオ タイプ [[かくとう]]/[[はがね]] 特性 てきおうりょく(タイプ一致による威力の補正が1.5倍から2倍になる) 体重 57.5kg(けたぐり・くさむすびの威力80) 能力比 HP 攻撃 防御 特攻 特防 素早 ルカリオ 70 110 70 115 70 90 メガルカリオ 70 145 88 140 70 112 ばつぐん(4倍) --- ばつぐん(2倍) ほのお/かくとう/じめん いまひとつ(1/2) ノーマル/くさ/こおり/ドラゴン/はがね/あく いまひとつ(1/4) むし/いわ こうかなし どく 強化案 特性強化 ふくつのこころ 相手の攻撃技でHPが最大HPの半分以下になると、素早さが1段階上がる。 新特性案 はどうのゆうしゃ 自身が使う波動技の威力が1.5倍となり、怯まない(威嚇は効く) 精神力と交換 新技妄想 はどうのあらし かくとう/特殊/140/90/5/単体/±0 ルカリオがスマブラXで使っていた最後の切り札。勿論ルカリオ専用(リオルもタマゴ遺伝で覚える)。 1ターン目は攻撃せず、2ターン目に攻撃する。 追加効果として、30%の確率で相手をひるませる。急所に当たりやすい。 かくとう/特殊/130/85/5/単体/±0 20%で特防ダウン 上の性能だとロマン枠にしかならなさそうだったので実用性を重視してみた。 らいげき、あおいほのおと同性能できあいだまの完全上位互換だが、あおいほのおもだいもんじの上位互換だしいいよね かくとう/特殊/140/100/5/単体/±0 この技は2回連続で出すことができない。 メテオストライク はがね/物理/80/100/10/単体/±0 拳を流星のような勢いで振り抜き攻撃する。相手の特性を無視して攻撃することが できる。 ヴァイブラッシュ はがね/90/100/10/単体/±0 自身の波動を最大にして相手に直接ぶつける。 確定で急所に当たるが、自身の防御と特防が一段階下がる。
https://w.atwiki.jp/hs-spirits/pages/33.html
「ジュナス・リアム軍曹と、レイチェル・ランサム軍曹、だな」 「「はっ!」」 何十回としてきた敬礼をしてみせる。 「おう、この基地の指令官をやってる、ゼノン・ティーゲルだ。よろしく頼む」 そういって敬礼を返すのは三十、四十代あたりであろう中年男性。 ゼノン・ティーゲル中佐 長く戦争から遠ざかっていた連邦内で、紛争での実戦経験もあり、まともな佐官の一人。 「しかし……な…」 「……なにか?…」 「いや、年齢がな」 「年齢……でありますか?…」 「お前さんらは、まだ若い。実戦経験もない。それで軍曹なんざ、本来そうなれるもんじゃないんだ」 「はあ……」 「まぁ、人類の半分も死んじゃ、人手不足どうこう言っちゃいられないんだろうが……」 天井を仰ぎ見るティーゲル中佐。僕とランサム軍曹はそれに返す答えを持っていない。 「……あぁ、悪い。下がって良いぞ。とりあえず今日は休め。色々と、詳しい説明は明日だ」 「「はい」」 「ジオンの課題は資源確保、二日前にバイコヌールがとられて………」 壁にかけられた世界地図を眺める。 「次に狙う場所が予想出来んか……ジャブローの馬鹿共が…」 地上で得たものを宇宙に上げる方法を得たジオン。当面の目標は資源の確保だろう。 バイコヌールから近く、宇宙では取れない地下資源を期待できる土地。 オデッサ この基地はオデッサに近い。戦場になることは簡単に予想できる。 「そこに送る人員が新人か……」 別に二人の能力はこれから確認すればいい。問題はその暇があるか、だ。 椅子の背もたれがキシと軋む。 いけないな、不安ばかりで、まるで老兵だ。 「ロートルと呼ばれるには、まだ早い……」 「ふぅ……」 宿舎に向かいながら空に浮かぶ月を仰ぎ、考える。 まだ若い、か─ 一月の宣戦布告。毒ガス。コロニー落とし。人類半分の犠牲。レビル将軍の「ジオンに兵なし」演説。 連邦軍増強の為の徴兵制の改訂。対象年齢の引き下げ。 その影響を受けたのが僕みたいな人間だろうか。 たった数週間の訓練で何かが出来るとは思っていない。 だけど、たとえ成り行きでも、何かをしなくちゃ、とは思う。 どんな小さなことでも─ 「リアム軍曹?」 「あ……はい、なんです?ランサム軍曹?」 宿舎は同じ場所、部屋番号を聞くとどうやら隣同士らしい。 だから並んで歩くのも当然のことだろう。 僕と同年代、位だろうか? ベルファストで名乗るだけの挨拶を交しただけでミデアに乗させられ、ここまでろくに話していなかった。 褐色の肌や一つにまとめた髪、大きな瞳は快活な印象を僕に与える。 「若い、ですよね」 ランサム軍曹が言う。 それは共感の意味なのか、それとも僕に対する確認なのか。 「ランサム軍曹もね」 とりあえずどのようにでも取れる答えを。 「……フフッ、ですね。まだ若い…」 その笑みの意味はなんだろうか。共感を得た安堵?若いと自覚しての自嘲? いや、人の気持ちなんか、分かりはしないか。 「これからお願いします。リアム軍曹」 「ジュナスで良い。堅苦しいのは苦手だから」 「じゃあ私もレイチェルで良いよ。ジュナス」 「うん。よろしく。レイチェル」 「よろしくね。ジュナス」 改めての砕けた挨拶。軽い握手の後、互いに与えられた部屋に入っていく。 まだガラガラの部屋。 私物は、まだ必要な処置が終わっていないのだろう。 何もない部屋は寂しさを増すだけ。 それを誤魔化すように今日のことを思い起こす。 中佐は、少し恐いが頼りに出来そうな人だ。 レイチェルは……年が近い(同じ?)からだろうか、彼女とは仲良く出来そうな気がする。 下心がない。とは言えないんだろうな……そういう意味でも、仲良くなれれば…… 何を考えているのだろう…… 慣れないことばかりで疲れているのだ。寝よう。 唯一部屋にあった毛布を掴み、簡易ベットに横たわる─ モーニングコールは警報だった。 鼓膜をつんざく大音量にはどんな眠気も勝てやしない。一発で飛び起きる。 その警報の意味に気付くのに十秒弱。 敵襲 自分の鈍さにゾッとする。もし敵が近くにいて、この宿舎を撃たれたら─ そのままの服装で外に飛び出す。どうせ制服のまま寝たのだ。気にするとしたら制服のシワ位だ。 まだ空は暗い。明け方。 隣の部屋からレイチェルが出てくる。 「ジュナス!何!?」 警報が鳴り続けているため大声で話さざるをえない。 「敵だよ!」 「敵!?でも、どこに!」 「わからない!」 少なくともこの基地では無さそうだ。火の手は見えない。 警報が止まる。 「どうする?私達まだ配置も分からないよ」 「……指令室に行こう。状況を把握して、指示をもらう」 何か指示されないと何も出来ない。これじゃ…ただのガキだ…… 「セイバーフィッシュ各機!発進急げ!続いてフライマンタ隊!戦車隊も走って行くんだよ!」 「中佐!イワノフ中尉が戦闘は先頭じゃないと出ないと!」 「無視しろ!準備が出来たやつからぱっぱと出せ!一秒でも早くだ!」 指令室の中央でゼノン・ティーゲルは苛立っていた。 ─今のは俺に回すことじゃないだろうが 通信員は逐一俺に回してくる。少しは自分で返す努力をしないか。まるで素人じゃないか ……実戦を経験しなければ、こんなものか… 「中佐!」 「なんだっ!」 振り返り叫ぶとそこには昨日来た新兵。 「自分達はどうすれば良いでしょうか?」 思わず叫びそうになったが、仕方の無いことだと思い返す。昨日は配置について全く話さなかった。 今更失敗したと思い返す。 「……ここにいろ。戦いを見ておけ」 「…了解…」 事の発端は一機のHLV。 オデッサへ降下中の数十を数えるHLV、その中の一つがこの基地から街一つ挟んで近くの森に着陸した。 それからは直ぐだ。そのHLVから三つの反応が出てきた。 ザク 一週間戦争、ルウム戦役と、連邦宇宙艦隊に少なくない打撃を与えた脅威の機動兵器。 それが市街地へ侵攻を開始した。 多数のHLVを確認した時点で編成を始めたオデッサへの増援部隊を差し向けたが、 「チャーリーチーム、全滅!」 「ブラボーチーム、三台やられました!残り一台!」 「エコーチームを回せ!ブラボーの一台と合流しろ!航空機は何してる!」 「対空砲火に攻めあぐねています!」 「対空たって、警戒しているのは一機なんだろう!その一機も落とせんかよ!」 たった三機にこの有り様か…… 相手はザク三機。バズーカ持ち一機、マシンガン持ち二機。 バズーカ持ちとマシンガン持ちで組み、街北部を、残りの一機は南部を単独で進んでいる。 街にはオデッサからの駐留部隊がいたが、もう全滅した。 今はこちらから出た部隊と交戦状態だが、正直押されている。 数だけで言えば、既に三倍以上を殺られているし、残りの部隊は死を恐れ攻撃が散発的になっている。 部下に死ねと言うつもりはない。しかし散発的な攻撃では、各個撃破されてしまう。 何かのきっかけが…… 悔しかった。 何かを出来るはずの場所にいるのに、そこで何も出来ない。それが悔しかった。 目の前にあるのは絶望的な状況。 それでも何か出来ると思いたかった。だから 「中佐」 「……なんだ?」 中佐が振り向く。その顔には焦燥が浮かんでいる。 「予備機を使わせてください。僕も出ます」 「え?」 隣にいたレイチェルが呆然としている。中佐も似たような感じだ。 「……何を言ってる?意味を分かってるのか?」 「はい」 「っ馬鹿か!今更一機、しかも新兵の使う機体が増えて何になる!?」 「一機でも多い方が良いでしょう!」 「なんだ!?英雄願望か!?そんなもん振り回してたら死ぬぞ!?」 「英雄願望なんて下らないもので死ぬ気はないです!ただ、何かしたいんですよ!」 「そう思うだけで何かが出来るのなら苦労しない!自己満足で死ぬ気か!」 「死ぬ気はないと言ってます!死ぬのは恐いですよ!でもっ!」 「とにかく!一機で出るのは 「私も出ます」 今度は中佐と僕が呆然とした。 「予備機が二人分もない、というのは流石にないですよね。ですから、私も出ます。これで、二機です」 「……お前らっ……好きにしろっ!」 「「……了解っ!」」 パイロットスーツに着替え予備のセイバーフィッシュに乗り込む。 システム起動。システムチェック。エンジンからの振動が微かに伝わってくる。滑走路に移動。 離陸に必要なやりとりを管制塔と片付ける。 その準備中にも友軍数機が殺られ、ザクはいまだ三機健在らしい。 滑走路に到着。後は加速して、充分な速度になったら操縦桿を引くだけ。 「出来るさ……やってやる………」 通信。 『聞こえるか。二人とも』 「…はい」 『はい』 中佐だ。 『いいか。戦況は、良くない。だが、それをひっくり返そうと、無茶だけはするなよ』 『「はい」』 『機体なんざ消耗品だ。無理と思ったらすぐ脱出しろ。無駄死にだけはするな』 『「はい」』 『無事帰ってきたら俺のオゴリで飯でも食わせてやる。いいか、帰って来いよ』 『「了解っ!」』 ペダルを踏み込む。 体がシートに押し付けられていく。 ─これが初陣、か。感動も何もない。ただ、戦うだけ─ セイバーフィッシュが空に飛びたつ。 街が見えてきた。数ヵ所火の手が上がっている。 上空では基地から飛んできたセイバーフィッシュやフライマンタの編隊が旋回している。 爆発 その方向を見ると61式戦車が後退している。何かが61式戦車に突っ込んだ。爆発が戦車を呑み込む。 戦車の乗組員数人は死んだ、のだろう。 顔も名前も知らない。だけど、目の前で死んだ。 「くっ……」 頭痛?いや、何かが…… 『ジュナス?』 レイチェルの声。少し心配の色が混ざっている。 「……何でもない」 痛みはない。ただ、何かを感じた。それが何かは分からない。 それを誤魔化すように頭を振り、視界を滑らせると、いた。 大きな体。人間の様な四肢。ヘルメットのような頭。光る単眼。担いでいるのはバズーカだろうか。 その後ろにもう一機。そっちはマシンガンらしいものを空に掲げている。 「あれが、ザク……あれが、敵……」 二機とも着弾痕が全身にある。距離があったから貫通出来なかったのか、ザクの装甲が堅すぎるのか。 できれば、前者だと思いたい。 『ジュナス、どうする?』 「さっき話したので、いこう」 基地を離陸してから街に着く間の数分に決めた戦法。 レイチェル機が攻撃のそぶりを見せながら敵の上空を旋回。 それで敵の注意を引き付けている間に僕が低空から接近。近距離からミサイルを叩き込む。 命を賭けるには安い作戦。だけど、賭けなきゃいけない。 『生きて帰ったら、何か一緒に食べましょ』 「そのときは奢らせて貰うよ」 レイチェル機が先行する。数秒後に自機を大きく旋回、高度を下げる。 ザクがレイチェル機に牽制射。その間に─ 61式戦車が爆発に呑まれるのが見えた─ 避難中の民間人もその炎に包まれ─ 「なっ!」 恐怖、驚愕、絶望、全てがごちゃ混ぜになった声が─微かに、聞こえた─ またザクが撃った。 戦車は逃げたが、その後ろのビルに直撃。 また、誰かが、死んだ。また、声が─ 「なんだっ!?」 『 』 レイチェルが何か言っている。聞こえない。 ザクが、あの声を産む。それだけは分かった。また撃った。 「っ!お前は!なんでこの声が聞こえないんだよ!」 機体を水平に。ペダルを踏み込み、加速。ザクの背後へ抜ける。 機体を倒す。操縦桿を引いて、急旋回。 Gが体を押す。頭から血が下がる。視界が暗くなる。 ─まだ、まだ見える そこから捻り込むような機動をとり、建物と建物の間に入り込む。高度は数十メートルもない。 ザクはまだ気付かない。 ─行ける 操縦桿の動かし方を数ミリ間違えば僕は一瞬で死ぬ。だけど、この機体を自分の体の様に動かせる。 そんな自信が、生まれていた。初陣であるのに。 ザクがこっちを見る。気付かれた、が、遅い。 機首を上げる。HUDのサイトがモノアイと重なった。 これが敵の目。それが分かった。 「オッ!アァァァァァァァァァ!」 灼熱の弾丸の群れが敵のメインカメラとカメラレールを砕く。 肩の上をすり抜ける。数百メートルもないところにまたザクの背中。 バズーカから炎。また撃った! ─こいつはっ! ただ、怒りがあった。 ロールしつつミサイルを三連射。 ザクの背面装甲を突き破った爆炎が回路を焼き尽す。 すれちがう。リアカメラを確認。ザクが膝をつき、倒れる。 倒せない敵じゃない。まず、一機─ レーダーを見る。レイチェル機が近い。 「レイチェル!僕の後ろに!」 レイチェルは、出来ると思える。彼女には力がある。彼女なら、ついてくる─ 答えは聞かない。動きを見れば分かる。彼女が後ろについた。 上昇。続いて降下。機首はさっきカメラを潰したザクの頭頂に。 あの巨体だ。サブカメラくらいあるだろう。だが少なくとも、メインより性能は劣る。 それをあてに突っ込む気はない。ただ少しはマシなはず。 ザクの直上から接近。相手は呆然と立っている。 カメラが潰れて何も見えないか、まさか戦闘機にやられると思っていなかったのか。 それは過信。はっきりと分かる。 倒せない敵じゃ、ない─ いったいなんなのだろう。彼は新人のはず。私と同じ。 真っ直ぐで優しそうな少年。だが戦うのは向いていなさそう。それが彼への第一印象。 だがなんだ。早々にザクを撃破せしめたこの力は。自信に溢れる声は。動きは。 誰かが言っていた。自分が弾に当たらないと思えるのも才能だ、と。 それはただの自信過剰な馬鹿の事を皮肉ったものと思っていた。 しかしその人が言いたかったのは、今のジュナスの様な状況なのだろうか。 だとしたらその才能は、こんなにも力の差を見せつけるものなのか。 負けたくない─ 同期としてのライバル心?負けず嫌い?分からない。ただ、そう思う。 だから、ついていく─ 『ミサイルを!』 敵は目の前。ジュナスがミサイルを放つ。私もあるだけのミサイルを。 ザクに突き刺さったのは七発。それで充分だった。ザクは、煙を吹き、倒れる。 「なんだと……」 冗談じゃない。ザクⅡ二機がやられた? あいつらは戦場に出てまだ日が浅かった。 だからこそ、狭い町中でも火力の集中、役割分担の意味で二機組ませたのだ。 それが二機の戦闘機に…… あいつらは素質は悪くなかった。日が立てば一丁前の指揮官くらいにはなれると思っていた。 それを落とした。 そうなるとその戦闘機は未来の部隊二つを潰した事になる。 「ちっ……」 予想外だ。HLVと連絡を…… 「予定変更だ!オデッサ方面に下がって本隊と合流する!ぱっぱとトラックで移動しろ!いいな!?」 『な…………よ……き……ない………だ』 返ってくるのは雑音ばかり。連邦側のジャミングか。 通信出来なきゃまずい。最悪、連邦に補給物資やザクの予備パーツを奪われるかも知れない。 「っ!くそっ!」 レーダーに反応。ザクに脅えているヤツじゃない。二つ、真っ直ぐこちらに向かってくる。 あいつらを落としたヤツか! 「倒した、だと……」 目の前の情報が信じられない。通信兵の報告が信じられない。 二機で戦況を引っくり返す…… 通常兵器でも倒せると示した事は、大きな士気の上昇になる。 それはいい。それはいいんだ。しかし…… 「戦車部隊!投降、呼び掛けとけよ!航空隊は二機に続け!」 ─新兵だぞ…… 二人の経歴は読んだ。真っ白だ。それはこの戦闘が初戦闘ということを示していたはず。 生きて帰ってくれば万々歳の二人がここまでやる。 新兵でも倒せる敵だというか…… それは違うはずだ。だとしたら戦死した兵が報われなんじゃないか? じゃあなにか、あの二人は他の兵となにか違うとでも言うか……… ザクが撃ったマシンガンの火線が横を抜ける。まだ遠い。 「レイチェル」 『なに?』 「援護、よろしく」 『分かった』 続いてスイッチを入れる。通信の範囲を広げて後方の友軍機へ。 「全機へ!二機で行きます!皆さんは少し待ってから後に!」 急加速。大きく弧を描く機動をとり、ザクの後ろへ。 レイチェル機も加速。僕の逆側から小さい弧を描き、ザクに接近。 ザクが発砲。僕に。当たらない。 爆発 命が消えた─ 後ろに無理矢理付いてきたフライマンタが僕に向けた弾幕に突っ込んだらしい。爆炎を一瞥。 「待ってって言った………意地はって……死んじゃ意味ないじゃないか………」 僕の心に、チクリと痛みが残る。それを振り切るように加速。 ザクは、僕を撃つのをやめた。レイチェル機に向き直る。 それでいい。注意を引き付けてもらう。 レイチェル機がバルカンを撃つ。装甲にかすり傷をつけるのが精々。 だけど、彼女は僕の意図を分かってくれている。それは心強いと思える。 レイチェル機がザクの真上を通過。ザクがそれに向け、二、いや、三射。 彼女は急上昇。高空へ離脱。 充分な時間を稼いでもらったおかげで、後ろを取った。 ザクが見ているのは友軍の航空隊。だが、僕にも気付いてはいるだろう。 急に振り向かれてもすぐには撃たれない様に低空から接近。更に加速!振り返る暇は与えない! ミサイルロック。熱源反応が大きい場所、胸部にロック。 いや─ 敵は歩行している。動きを止めるため、足を潰す。 ロック解除。誘導は要らない。狙いは膝関節。 曲がるところにゴタゴタと付けれない。だから比較的にでも装甲は薄いはず。 撃破出来たら万歳、投降させたら万々歳! 一発で充分?いや、二発。ノンロックで、撃つ。 真っ直ぐに進むミサイルが、膝を直撃。 足が壊れ、背中から倒れるザク。そのザクを戦車隊が包囲した─ 「よくやった」 夕食中。中佐に言われた。 中佐の奢りで食べる軍食堂の飯は美味かった。 なんでも、ここの飯が美味いかどうかで兵の士気が段違いだとか。 結局、オデッサは落ちた。 三機にアレだけ苦戦したのだ。二桁を数えるザクに対してはなすすべもなかったらしい。 それでもこの基地の士気は高い。 ザク二機を撃破、HLVにあった物資、ザクの予備パーツを奪取。 更に足を破損し動けなくなったザク、HLVに残されていたザク(こっちは旧式らしい)の二機を鹵獲。 今の状況では最高の戦果と言えた。 そして最大の戦力になったのはレイチェルと僕……らしいのだが、僕には実感が無い。 戦っている時は、当然の事をしているつもりだった。ザクの撃破もそれほどのものとは思わなかった。 だから基地に戻ってきた時の騒ぎとエース扱いされたことには、コケそうになったくらいだ。 「無自覚でもエースになっちまったんだ。エースの責任は、重いぞ」 やらなんやら、中佐に脅されたのはついさっきだ。 この食堂でも、周りの皆がチラチラとこちらを見てくる。とても落ち着けたものじゃなかった─ 「お疲れ様、エース君」 宿舎へ向かう道。隣を歩くレイチェルにも言われた。 「やめてよ。そうおだてるのはさ」 やれることをやっただけ。そんな肩書きなんか、僕は望んでない。 「ん。でもさ、実際自慢してもいいくらいの戦果だと思うよ」 戦闘機でザク二機の撃破。初出撃で。しかも一機はほぼ単独撃破。 「……そう、なのかもね」 捉え方の違いだ。ザク二機の撃破。ただ、あの時の僕は感じとっていた。 ザクのパイロット、二人の死も─ 悔いてはいない。あのままじゃ、もっと多くの人が死んでいたと思うから。 だけど、エースと言われても、結局は、人を殺しただけ。 それが兵士の仕事。そう言ってしまえばお終いだが……… それに、守れなかった人もいる。 民間人に二桁の死者、三桁の負傷者。 戦争が続けば、こんな風に犠牲者は増え続ける。 分かっている。これは戦争。綺麗事なんか言えない。言えるほど上手くやれない。 だけどっ……戦争だからって……… ─こんな戦い…… 「……どうしたの?…」 彼女が僕の顔を覗きこんでくる。不安そうにしているのは、怒っているとでも思ったのだろうか。 僕はそんなにひどい顔をしているだろうか。 「なんでもない……そうだ、ありがとうね」 「なにが?」 「出撃前さ、君が一緒に出るって言ってくれなかったら、僕は戦うことも出来なかったと思うから」 「私も、何かしたいとは思ってたから」 それに、と続ける。 「何かしたいと思ってる人が何もさせてもらえないんじゃ、可哀想じゃない?そんなの、嫌だから」 そういって彼女は笑って見せる。思っていた通り、快活な笑顔だ。 「そうだね。そう思う。そう思うよ」 いつの間にか、自室の前まで来ていた。 空を仰ぐ。今日駆けた空は、昨日と変わらず月が出ている。 僕は、レイチェルがまだ何かを聞きたがっているような気がした。 「……今日はもう疲れたよ…レイチェルも疲れたろ?だから、お休み」 そうごまかす。軽く手を振り自室に撤退。 ─こんな戦い、早く終わらせなきゃいけないんだ─ 「ザニー、ですか……」 僕の目の前でミデアから出てきたのは、白とオレンジ色の─モビルスーツ。 それが二機。 「ああ、訓練機だと。同系統の現物が無いくせにそれを訓練しとけ、とさ。穴蔵のモグラどもは前線が何を求めてるか分かっちゃいない」 隣りにいたティーゲル大佐が言う。 どうも司令官殿はお喋りがお好きらしい。士官下士官の差別無く、気軽に話しかけて来る。 「それでも、使うんですよね」 僕はあの時の戦闘での戦果によって昇進した。 あれからも戦果を重ね、現在の撃墜数はMS三機。敵航空機七機に戦闘車両四両と、基地一番の戦績を記録している。 時間さえたてば、すぐ士官にしてやる。と大佐は言っていた。 ティーゲル大佐は、基地の戦力が大幅に増強されたため、その指揮を取るにふさわしい階級を、という意味の昇進らしい。 もっともその本人は、面倒事を押し付けられたとしか思っていないらしいが。 「ん、まぁ、な。一緒に送られてきた120mmだって飾りじゃない。なんだって、使えるもんは使いたいんだ。あのザクみたいにな」 あのザク─鹵獲したザクは、撃破したザクや同じく鹵獲したHLVにあった予備パーツと数週間を使い、まともに動くようにした。 今では貴重な対MSの戦力として重宝している。実際僕もそのザクに乗って敵MSを一機撃破した。 「一対五、いや、十……それでも五分五分とは言い難い掛け金がクソ高いギャンブルを、俺は指揮官としてどうにかする必要がある」 一方このザニーは、ジオンのザクを参考にに開発された物らしい。精々ザクと同程度の性能。 それはまだいい。 問題は、連邦製のパーツ。殆どが実験段階の試作品。どこに問題を抱えているか分かったものじゃないらしい。それでも。 「どんなものでも、この戦況をどうにか出来るかもしれないものが目の前にあるなら、すがりたくもなるじゃないか」 ようは、そういう事だ。 「……そうですね」 試作段階の新兵器を使うくらいなら、弱くとも信用できる通常兵器に。と言う兵は多い。 それでも僕は─ 「……あれ、なんです?」 ザニーを積んだトラックの後に、装甲車らしいものが続く。 タイヤは……ない。ホバー? 「ああ、あれは指揮車両だ。MS隊のな」 「あれが、ですか?」 見たところ武装は貧弱。車載機関銃程度じゃMSは倒せない。装甲もそれほど厚くは見えない。 僕が思ったことが分かったか、大佐が言う。 「なに、最前線でドンパチやるのが仕事じゃ無い。隊の目だ」 「目?」 「レーダーだよ。ミノフスキー粒子下でも充分な強さ、信頼性を誇るらしい」 元々単独で運用するものでも無いそうだ。 「考え様によっちゃ、MSが敷く防衛ラインという装甲を持ち、MSという火力を持つ、とも言えるか」 まぁ、使うヤツの腕にもよるがな、と言う。 「ま、なんだ。あんなことは言ったがな、あのザニーがあるおかげでここのMS配備は早くなるだろ」 モビルスーツパイロットがいるところ、いないところ。どちらに優先されるかは素人でも分かる。 「連邦製MSも絶賛開発中だ。前線に配備されんのもそう遠い日じゃない」 一介の下士官に予想はできても知る手がない情報。その情報があるだけでも士気は違う。 「噂のガンダムとまでは言い難いが、そもそもあれはコスト度外視だ。比べるモンじゃない」 配備が決まったら教えてやる、と言い残して大佐は仕事に戻って行った。受領の書類やらなんやら、あるらしい。 さて、僕も行くか。 僕とレイチェルは今、ザニーの目の前にいる。 僕たちは、ザニーのパイロットに志願した。 僕たちは他の兵士より兵器への偏見や思い入れは少ない。 それに、これからはMSが兵器の主流になる。それは誰の目にも明らか。 だからこそ、どんな機体だろうと、一日でも早くMSという兵器に慣れておきたい。 「リアム曹長と、ランサム軍曹だね」 そう僕たちに確認を取るのは、いかにも「姉御肌」という言葉が似合いそうな女性。 「この隊の整備班長をやる、ケイ・ニムロッド軍曹さ。ああ、コイツの運転手もやるよ」 そういってニムロッド軍曹はさっきのMS指揮車両─ホバートラックと聞いた。見たまんまだ─を指差す。 「整備について不満な点があったら遠慮なく言いなよ。出来うる限り答えてみせるさ」 そう頼もしいことを言う彼女の横にもう一人。 「パッ、パメラ・スミス伍長ですっ!ホバートラックの通信手を担当します!よろしゅくお願いします!!」 ……噛んだ?そう言いそうになったがスミス伍長の顔が真っ赤なので止めておく。 小柄な子だ。年は僕たちと同じくらいか、それよりもまだ低いくらいか。 ……いや、でも、僕らより低かったら入隊出来ない?童顔なだけ?年上?いや、それはさすがに…… 「おやおや、曹長殿は伍長がお気に入りかい?」 気付かなかったがスミス伍長の顔をジロジロと見ていたらしい。 いけないな。不躾だ。 レイチェルは軽く睨んでくるし、伍長は顔を伏せてしまった。 「ん、ゴメンゴメン。でもさ、これで全員じゃないよね?下士官だけで隊は組まないだろ?」 「お、そろってるか」 入り口から声。 「遅れて悪いな。俺がこの隊の隊長をやる、ビリー・ブレイズ。階級は中尉。パイロットだ」 「パイロット、ですか?」 レイチェルが聞く。 現状この隊の戦力はホバートラックとザニー二機でそのザニー二機のパイロットも僕とレイチェルのはず。 「ザクも回ってくる。MSはMSと一緒に、ってことらしい。お前等のオモチャは取らんさ」 「……オモチャ……ですか…」 オモチャという発言にレイチェルが嫌な顔をしたのが見なくても分かった。 まぁ、自分の命を乗せるものをオモチャと言われちゃ嫌にもなるだろう。 「そんなもんだろ?いじくりまわして不満になったらママに言う。まるでオモチャじゃないか」 赤髪。どこか場慣れした雰囲気が体にこびりついている。頼りにはなりそうだが…… どうも自分の主張を他人がどう取るかは考えない人らしい。 レイチェルは口を閉じたが、納得には程遠いだろう。僕もさっきの発言に納得は出来ない。ただ言わないだけだ。 「お前らの自己紹介は、済んだろ?」 「名前だけですが」 「それで充分。生き延びれば付き合いが長くなる。そうなりゃ知る事も増える。深い仲になりたいなら生き残れ」 「はぁ………」 「とりあえず、動かすぞ。いざとなって歩けません撃てませんじゃ、冗談にもならねぇ」 それの申請でちと遅れたんでな、と中尉は付け足す。 「今から一時間後に、各員各機に搭乗、街を迂回して東の森に出る」 「森?ジオンの勢力圏に、ですか?」 「120mmキャノン砲なんか、基地内じゃぶっ放せないだろ。訓練弾はあくまで訓練弾だ。実戦でやるしかない」 森の中歩き回れば、敵さんも無視は出来んだろ、だそうだ。 ……試作機二台と鹵獲機、トラックにどれほど出来るものか?
https://w.atwiki.jp/battler/pages/3948.html
体 5 攻 40 防 5 速 50 登録日 2009/09/14 15 15 ひらお電鉄にて連勝6回 勝利数17回を残した。 やられ役が多い中、勝ちを狙った珍しいキャラ。 原作ははどうポケモンに分類される、ダイヤモンド・パールから登場したリオルの進化形。 タイプは鋼と格闘で、炎に弱いが飛行に強くなった。 ポケモンバトリオではハイパーパックで登場し、圧倒的な技スピードと威力で先制、またはやる気チャージで一撃必殺などということが可能に。 映画『ミュウと波導の勇者ルカリオ』の主人公ポケモンともなり、主人のアーロン×ルカリオというカップリングがかなり人気。 ダイヤモンド・パール・プラチナのゲーム中ではジムリーダーのポケモンとしても登場する。
https://w.atwiki.jp/hs-spirits/pages/67.html
こんばんは、キャリーベースで医務を担当しているマリア・オーエンスです 医務室にはただ治療や健康管理だけではなく、様々な悩みや相談したい事を胸に秘めた人たちが訪れます シェルド「身長を伸ばしたいんですけど…」 ラナロウ「最近生え際が(ry ドク「髪の毛を(ry クレア「角(ry エターナ「む(ry さて、今日はどのような悩みを持った方がここを訪れるのでしょうか… カルテ1 お熱のミンミちゃん カルテ2 彼と彼女で二乗(ツンデレ分が) カルテ3 キュンってきたら生き残れ カルテ4 医務室の(妖精)ルーク君 カルテ1 お熱のミンミちゃん こんばんは、キャリーベースで医務を担当しているマリア・オーエンスです ここには様々な悩みや相談事を心の中に秘めた人たちが訪れます 今日はどのような人が訪れるのでしょうか ミンミ「失礼します!」 「あらミンミちゃん、いつも元気なあなたがどうぞ座って、で、どうしたの?」 ミンミ「実は前回の出撃から体調が優れないのであります!」 「どんな感じで?」 ミンミ「顔が熱くなったり、動悸が激しくなったりするであります」 「前の出撃で何かあったの?」 ミンミ「え、ええとそれは…」 ルーク「僕も一緒に出撃したけど、ミンミは危なかったな、もう少しで撃墜されるところだった」 「ルーク君、毎日用もないのに医務室に来るのはやめて下さい、あと診療中なので黙って」 戦闘に対するトラウマみたいなものかしら…?「その時は大丈夫だった…?」 ミンミ「その時はラナロウ隊長殿に助けて頂いたので大丈夫であります」 「そう、その症状が出るのはほかにどんなとき?」 ミンミ「ラナロウ隊長殿との演習のとき、また隊長殿と今後の任務の事を話しているときによく出るであります」 あらあらこれは…ルーク君ニヤニヤしない ミンミ「ほ、他にも最近は食事中にも整備中にも何故か隊長殿のことを考えて胸の辺りが苦しく・・・じ自分が考えるにこれは隊長殿に助けてもらった自分の不甲斐なさが…」 「落ち着いてミンミちゃん、質問するけど隊長のことをどう思う?」 ミンミ「//////」 ルーク「耳まで真っ赤にw」 「黙ってなさい、じゃあミンミちゃんの治療法を教えてあげる、お食事を隊長と一緒にしたり、任務以外のことをお話したりするの」 ミンミ「それで治るのでありますか?!」 「ええ、ミンミちゃんは隊長に助けてもらったことを気にしてるの」 もちろん別の意味でね 「だからそれが気にならないように、たくさん隊長と接するの」 ミンミ「了解であります!失礼しましたであります!」 「お大事に~」 ルーク「ミンミがラナロウさんに惚れるとはねえ」 「あんなまじーめな子はね突然「君、男に惚れてるね?」とか言ったら混乱するの、慣れさせなきゃ、さてラナロウさんにも大人の対応するようケアしとかなきゃ」 というわけでミンミちゃんにも恋の季節が来たようです それにしても何でルーク君は用もないのに毎日医務室に来るのでしょう? カルテ2 彼と彼女で二乗(ツンデレ分が) こんばんは、キャリーベースで医務を担当しているマリア・オーエンスです ここには様々な悩みや相談事を心の中に秘めた人たちが訪れます 今日はどのような人が訪れるのでしょうか 「…あのねジュナス君、貴方とミリアムは終始喧嘩ばかりしてるじゃない、今回のことはそうじゃないの?」 ジュナスとミリアム、この2人は正に喧嘩するほど仲が良い、を地でいってて周りからは明らかにお互いを好きだと丸わかりなんだけど ジュナス「面と向かって嫌いだなんて言ってしまったら、ミリアムに本当に嫌われてしまいます!!」 ルーク「あんな口喧嘩を毎日やっといて嫌いも嫌われるもないだろうに」 「用もないのに医務室に来るのはやめて仕事しなさいルーク君、じゃあ逆のことをしたらいいじゃない」 ジュナス「え?」 「面と向かって好きだって言えばいいのよ」 ジュナス「そ、それは嫌だ、もしミリアムにその気がなかったら恥をかくし」 …なにか茶番に付き合わされている気がしてきたわ 「ジュナス君、表向きは邪険に扱ってその裏では気にかけてるっていう・・・ええと」 ルーク「ツンデレ?」 「そう、ツンデレツンデレ、男のツンデレはね昔から別の呼び名があるのよ」 ジュナス「それは?」 「それはね、ム ッ ツ リ ス ケ ベ というの」 ジュナス「orz」 「わかった?男なら正面からどーんとぶつかりなさい」 ジュナス「…わかりました頑張ってみます」 「絶対大丈夫よ、じゃあお大事に」 ルーク「屍は拾ってやるよ、ところで絶対大丈夫って大きく出たね」 下らないこと言ってないで仕事しなさい 「ジュナス君出てったわ、ミリアム大丈夫よ」 ミリアム「は、はい」 ルーク「うおっベッドのかげに隠れてたのか」 「今聞いた通り大丈夫だからどーんと構えて待っていなさい、全くあなたの話を聞いた後すぐにジュナス君が来るんじゃないかと思って隠れてもらったら大正解だったわ」 ミリアム「ありがとうございます、よかった…」 「じゃ、お大事に~」 ルーク「凄いなマリアさん、これが大人の余裕というか、年の功というものだね」 …わたし、ルーク君と歳幾つも違わないんだけど 「年の功って…ルーク君一言言わせてもらうけど、わたしのF90Ⅱの射程は長いわよ」 ルーク「…すみませんでした」 「わかればよろしい、あと用もないのに毎日来ないで仕事しなさい」 全くあの2人は羨ましい限り、わたしにはなーんにもないな…あーあ カルテ3 キュンってきたら生き残れ こんばんは、キャリーベースで医務を担当しているマリア・オーエンスです ここには様々な悩みや相談事を心の中に秘めた人たちが訪れます 今日はどのような人が…と言いたいところだけど本来の仕事があるようです 「ギルバートさんほどの人が機体を失うなんて、珍しいですね」 ギルバート「悪いな、手間をかけさせてしまって」 キャリーベース隊の中でもベテランパイロットのギルバートさん、その彼が前の作戦で撃墜されてしまいました 幸運にも彼自身は軽症で済んだものの、とりあえず大事をとって医務室のベッドで経過を見ています ギルバート「年を食ってヤキがまわっただけだ、たいした怪我でもねえよ先生」 「擦過傷、打撲合わせても両手の指じゃ足りないし、ひびの入った肋骨もあるんですよ、大人しく寝ててください」 ギルバート「なあに、この年までかみさんも子供もいないんだ、たいしたことじゃないさ」 「…どういう意味ですか、それ」 ギルバート「オレみたいのがおっ死んでも、悲しむやつぁいないって事さ」 「…やめて下さい」 ギルバート「ん?」 「やめて下さいって言ったんです、そんな事言うの、この隊でそんな事言う人がいるのは嫌です」 ギルバート「…」 「誰でもその存在が失われれば、その事を悲しむ人はいます」 ギルバート「…」 「あなたが傷付いた体でここへ運ばれた着たとき、そのことにどれだけわたしが傷付いたか・・・ギルバート、あなたを失ってしまったらわたし…わたし…」 ギルバート「先生…」 「…な~んちゃって、冗談ですよ」 ギルバート(ガクッ ルーク(ズコー あらルーク君いたの ルーク「じょ、冗談キツイですよマリアさん…」 「別にあなたに対する冗談じゃないんだから聞き流しなさい」 ギルバート「い、意外と性質悪いな…先生」 「ふふっ、わたしの仕事は医務だけじゃなくてクルーのメンタルケアもありますから」 ルーク「それと今の冗談とどういう関係が…?子供だったら傷付きますよ」 「傷付けちゃってごめんなさいねルーク君」 ルーク「…。」 「それはともかくギルバートさん、今のわたしの言葉にキュンっときて生きてもいいかなーなんて少しでも思ったら、死んでも悲しむやつなんかいねえなんて強がりはやめるように」 ギルバート「む…」 「けど死にたがりはケアできますが、かみさんと子供は自分でこしらえてくださいね」 ギルバート「ははは!違いねえ!まあありがとよ先生」 「いえいえ」 ルーク「僕に対するケアはないんでしょうか先生」 なんのことかしら、どんなパイロットでも捨て鉢になるときがあります、ささいな事でも部隊に影響を与えることがあるのでそれを未然にケアするのがわたしの仕事、結構大変です ルーク「おーい」 カルテ4 医務室の(妖精)ルーク君 こんにちは、キャリーベースで医務を担当しているマリア・オーエンスです ここには様々な悩みや相談事を心の中に秘めた人たちが訪れます が、今日は少しばかり勝手が違うようです ルーク「これはデートと言ってもいいのでは」 「全然違うわ、ルーク君」 ルーク「…でしょうね、その社長秘書みたいなスーツにサングラスじゃ」 「これは尾行ルックよ」 ルーク「…。そういえばエリスもいつものパイスーじゃないなあ」 「パイスーが何かわからないけど、これから男とデートなんだからそれなりの服をきるわ、彼女に気づかれるからしゃべらないで」 わたしは今あるコロニーのある喫茶店でルーク君と(不本意ながら)連れ立ってある人物が現れるのを待っていた、発端は… 数日前 「相談事って何かしら?レイチェルちゃん」 レイチェル「えっと、こういうことマリア先生に相談するのは変かもしれないですけど」 「うん?」 レイチェル「エリスのことなんです、彼女最近ちょっと変なんです」 ルーク「元から変じゃ(ガンッ 「どうしたの?」 レイチェル「変って言うか、その最近ネットである男性と知り合ったみたいなんです」 「あら」 レイチェル「エリスは実際はあまりこの仕事に向いてないじゃないですか」 「優しいものねあの子」 レイチェル「それを悩んでいたみたいで、その事をその男性に相談してるうちに意気投合したみたいで」 「うまくやったわね、その男」 レイチェル「茶化さないでください!っとごめんなさい、それでその男性今度の寄港地のコロニーに住んでるみたいで会う約束をしたみたいなんです」 「別にいいじゃない、それよりまだレイチェルちゃんが相談したいことを聞いてないんだけど」 レイチェル「それは…その男性の素性が怪しいのでエリスを諦めさせてほしいんです」 「穏便じゃないわね、レイチェルちゃん、あの子が誰と会おうがあの子の自由よ」 レイチェル「でも、その男性、ある程度の資産があるとか言ったりコロニー公社の仕事をエリスに紹介するとか言ったり、会いもしないうちからちょっと怪しいじゃないですか」 「…その話エリスちゃんから聞いたの?」 レイチェル「えっと…実はエリスのPCをこっそり…」 ルーク「い~けないんだいけ(ガッ エリスちゃんの口を介さずにレイチェルちゃんが直接その男性からそういう印象を受けたのなら考える余地はあるかしら 「仕方ないわね、けどエリスのデートは止めないわ、わたしがこっそりその男を見てきてあげる」 この際この方法が穏便に済ませることができるでしょう 「それにここに何でも相談できる素敵なお医者さんがいるのにへんな男に引っかかったりしたらシャクだものね、ルーク君どうせあなた暇でしょ、一緒についてきなさい」 レイチェル「ありがとうございます!」 ルーク「コーヒーカップとその皿で無言でヘッドショットしたのはフォローなしですか」 そういう訳で待ち合わせ場所の喫茶店にこっそり来たわけなんだけど… 男「君にふさわしい仕事を考えてみたんだ、先の戦争で親を失った子供を養うためにこのコロニーに孤児院を作ろうと思うんだ、それの代表者を やってほしい、けど設立には僕の資産では若干足りないのでコロニー自治政府から資金を提供してもらおうと思うんだ、けどそれには代表者が当 該コロニーの市民権を得てないといけないんだ、それでその市民権登録には”20万クレジット”が必要なん…」 ルーク「そこそこいい顔してるけど…詐欺ですね」 「…たかだか20万クレジットのね」 わたしとルーク君は離れた席で斜め方向から必死な顔してまくし立てている男と向かい合って真面目な顔して聞いているエリスちゃんを見ている 「レイチェルちゃん連れて来なくて良かったわ、今頃あの男F91のマシンキャノンで細切れよ」 ルーク君「どんなレイチェルですか、いやどうするんです?たかだか20万って言いますけど持ち歩いてる額じゃない」 エリス「…あの…今持ち合わせがないので…」 男「いや孤児院建てた後も色々入用になるかもしれないし、しばらくの運転資金として公社の小額融資プランを持ってきたんだ、返済は後々僕の収入で埋め合わせていくから…」 …はぁ、色々矛盾しているというか、怪しすぎるというか…普段のエリスちゃんなら気づくと思うんだけど…好意が邪魔してるというか ま、いいわ 「行くわよ、これ以上は見てられないわ、ついて来なさいルーク君」 医者の仕事から思いっきり逸脱してるけど 男「な、何だ君らは?」 エリス「あ…ルーク、とマリ…ア先生?」 「この子の保護者です」 ルーク「サングラスかけて、腕組みして仁王立ちですが」 「そんなことはどうでもいいわ、ルーク君」(パチン) ルーク「何ですかその指鳴らし、ちょっと待ってください」 自分の小型PC端末を操作するルーク君、まさか役に立つ時がくるとはねー ルーク「ちょっといいですか、これ見てください、これはすべてのコロニー自治政府で通用する条例なんですがーここを見てください」 画面を指差すルーク君 ルーク「地上からコロニーへ移住するには市民登録が必要ですが20万なんて大金じゃない、さらには5年以上コロニーで市民として暮らした人が別のコロニーへ移住するのはタダです、事務手数料や移動にかかる諸費用を考えてもそんなにかからない、エリスはコロニー生まれなのでこれに該当しますね、ところで20万は何に使うんです?」 みるみる青ざめていく男、ちょっとわくわくしてきたわ ルーク「もう一ついいですか、っと次はここを見てくださいね、これは孤児院や老人ホームなどの準公的施設の設立に関する条例なんですがーこれには自治政府と公社の両方のお墨付きを貰えば設立に必要な土地建物は政府が準備してくれるんですね”タダ”で、まず資産を投げ出すなんてかっこいいことの前にこれを利用してはどうでしょうか?それに代表者にはあなたがなったらどうですか?」 男「そ、それは知らなかったんだ」 ルーク「そうですか、…ああやっぱり、今調べてみたんですけどこのコロニーに孤児院あるじゃないですか、それなりの資産をお持ちならそちらに寄付をなさってみてはどうでしょうか、今すぐ連絡してみては」 男「ちょっと待って、待ってくれ」 エリス「…。」 エリスちゃんが不審そうな目で男を見ている、なんかルーク君がかっこよく見えてきたけど多分気のせいね ルーク「最後に、公社の融資プランですがこれって実は準公的施設運営には適用できないってちゃんと書いてあるんですね、公社を騙すつもりだったんですか、詐取にあたりますよ」 男「…一体何なんだあんたたちはー!」 男はルーク君に掴みかかろうとしたけど、その手を横から掴んで止めたのは立ち上がったエリスちゃん エリス「どういうことですか?」 落ち着いた声だけど目が完全に座ってる、ちょっとこわい 男「いや、本当に知らなかったんだ、なにも君を騙そうとしていたわけじゃ」 エリス「じゃあ今から孤児院に行きましょう、わたしにふさわしい仕事ならそこでいいじゃないですか」 エリスちゃんの左手に掴まれた男の手首から先が白くなっている、ちょっと強く掴みすぎね その力と目の色に気圧されたのか、とうとう男は観念したのか、目を伏せたった一言だけ搾り出すように言った 男「す、すまない…」 その次の瞬間男はわたしの目の前を横切るように吹っ飛んで行った、途中鉢植えやらカウンターチェアやら巻き込んで行ったけど医者の見立てでは全然大丈夫ね ルーク「ナイス右ストレート、エリス」 「感心してないで、官憲が来る前に逃げるわよ」 ルーク「悪者ですか僕ら…エリス、逃げるぞ!」 エリス「あ、はい…」 キャリーベースの医務室 「全く、何でも相談できるお医者さんがいるのに、エリスちゃん気をつけるのよ」 エリス「すみません…」 「エリスちゃんなら怪しい話はすぐ感づくと思ったけど…まあ初めてのデートじゃ舞い上がっても仕方ないわね」 エリス「え?!あ…はい…」 ルーク「デリカシーのない言い方じゃないですか、ていうか今日マリア先生何もしてないじゃないですか」 「その初デートを法律家を目指して勉強した知識で無茶苦茶にしたルーク君に言われたくないわ、感謝はしてるけど」 エリス「ありがとう、ルーク」 ルーク「え!いやぁ、ははは」 「鼻の下伸ばしてるんじゃないわよ、ルーク君、デート無茶苦茶にした罰ゲームとしてエリスちゃんの初デートをやり直すのよ」 ルーク「そんな、急に言われても困りますよ」 デリカシーの無いのはどちらかしら、あ、罰ゲームとか言ってるわたしの方かな エリス「ルーク、罰ゲームじゃなくて、お礼としてデートしてくれる?よかったら、だけど」 ルーク「え、あーエリスがいいなら…」 だから鼻の下伸ばさないでって、エリスがいい子だからデートできるのよ、調子にのったら駄目よルーク君、全く…
https://w.atwiki.jp/pkmndpm/pages/36.html
波動の力をうまく使いすぎて ルカリオ無双になりそうで怖いのは俺だけ? ルカリオ ♂ 冷静 逃げるのが早い 人間でいうと15・6歳 トレーナーの影響で、ポケモンの神話と歴史に興味がある。 神話や歴史の本を読みまくったせいで、人間の文字を読む事はもちろん、書く事も可能。ただし、この島での使い道は、無い。 トレーナーの遺跡調査に、荷物持ちとして同行したが、嵐に遭遇、海に落ちた。 手がとても器用で、材料さえあれば大抵はの物は作れる。 ピンチになったらさっさと逃げるタイプ。 --技-- 波動弾 竜の波動 水の波動 ブレイズキック メタルクロー 神速 少し前に 真空波+波動弾とか 厨性能の技を生み出していた gdgdになりかけていたら注意して上げてください
https://w.atwiki.jp/dqmb/pages/310.html
クックルー HP ちから かしこさ みのまもり すばやさ 生息地 回避率 589 56 76 41 87 草原/森 ★★ 属性耐性 つよい 炎/灼熱/光 よわい 雷 状態異常耐性 つよい マヒ/あまい息/ラリホー/スウィートブレス/ルカナン幻/みわくの眼差し/ラーのかがみ/正義のソロバン よわい まごまご/ゆうわくの踊り 技名 属性 対象 威力 補足 ひゃくれつきゃく 打撃 敵単体 ★★★ 物理・会心★★ バックファイア 打撃・炎 敵全体 ★★ 特技 ジゴフラッシュ 光呪文/幻 敵全体 ★★★ 呪文僧侶専用技 職業相性 戦士 魔法使い 武闘家 僧侶 バトルマスター 賢者 × × ○ ○ ○ × 主人公相性 ミニモンスター 人型 モリーレンタル(II) ○ × × 所属チーム 草原/森チーム 飛行モンスターチーム ミニモンスターチーム 特徴 サポートのエキスパートだった本家と違い、攻撃主体の仕様になっている。 すばやさが高いため先手を取りやすく、会心の一撃が出やすい「ひゃくれつきゃく」など 使い勝手がいい。 僧侶と組むと発動できる「ジゴフラッシュ」は数少ない光属性の呪文で、相手の目をくらませることもある。 なんでジゴフラッシュ使うモンスターってみんなかしこさ低いんだろ?かしこさ高かければ使いやすかったのに -- 名無しさん (2010-02-14 15 19 41) 決して低くはないけどたかくて80前後だね -- 名無しさん (2010-02-15 22 26 29) ジゴフラッシュは幻の状態異常付いてるから仕方無いかなと思ってる -- 名無しさん (2010-03-11 01 09 52)
https://w.atwiki.jp/hs-spirits/pages/54.html
俺の嫁と海へ。オイル塗ってくれって?しょうがないなぁフフフ -- エイブラムのひと (2008-07-28 22 21 04) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/hs-spirits/pages/55.html
もどる 「サンベルトをいただければXについては不問とするが、どうか?」 「アナタは民間人ですよ、ミリガン」 「なんだ、カーネリアの妹か」 という失望が、エウリュノメ・ソレルにとってエターナ・フレイルの全てであった。 彼女がその姉と共に出奔する際に、犯した罪を問うほどの関心はないのだが、 武を司るギィ・ギンガナムなどはこれを看過すべきではないと強く主張するのである。 それをアグリッパ・メンテナーにまで交渉の道具として使えると後押しされれば、 この交渉の席で口にせざるを得ないのが女王たるエウリュノメの立場なのだ。 「貴公らの言うところのターンXな。あれは我がソレル・ブリゲードのものでな?」 民主的に選ばれたという地球連邦政府の長の、その皺の多い顔を覗き込み、 王となるべくして生まれた種の女がどこか威圧的な笑みを浮かべる。 所詮、下々の顔色を窺ってきた王というのはこんなものなのかな、という感触。 この老人に覇気を感じられないのは、それだけ地球が疲弊しているのだと想像した。 であれば、異邦人に対する貴重な戦力として、Xを返すという選択肢はあるまい。 MS一機と引き換えにどれだけの土地を確保できたものか――。 卓上に広げられた地球の地図を見下ろし、エウリュノメはコツコツとテーブルを叩く。 「サンベルトをいただければXについては不問とするが、どうか?」 「北米は我々の要衝であります、女王陛下。それを寄越せとおっしゃる」 「フン……? Xにはそれだけの価値があると思うがな、キャンベル中将殿」 獅子の鬣のようなキャンベル中将の金髪を見やり、くつくつとエウリュノメが笑う。 獣が吠えるのは劣勢である証であろうと呟き、地球側の代表者たちを挑発した。 長旅を終え疲弊している今、武力衝突に至ればこちらとて痛手を被るとは思えど、 火遊びは危険であればある程に愉快なものだと心弾むのがエウリュノメという女だ。 そういう気質を、かつての親衛隊長の妹がどこまで理解しているものだろうか。 引っ込み思案で目立たない娘であったなとエターナの能面のような顔を見詰め、 地球側に折れるよう説得する器量があるものかとアグリッパ・メンテナーは嘆息した。 「あは。これ、サイズぴったりですね。測ったみたい」 パイロットスーツを着用し、鏡の前でくるりと回転してレイチェル・ランサムが笑う。 ∀ガンダムに専用のスーツが用意されている事自体は、そうそう不思議な事ではない。 あの異常なまでの機動性を思い返せば、それ相応のものが必要だろうとは思うのだが。 「明らかにガキんちょが操縦するのを想定してるのがムカつくんだ」 と、ノーラン・ミリガン元少尉は年下の友人を見やってから頭をガリガリと掻く。 あの華奢な少女でなければ、せいぜい細身の少年しか着られないだろう専用スーツが、 民間人をまたも戦場に送ろうという意思を明確に物語っているのが不愉快なのだ。 「彼女の能力が誰よりも優れているのは事実ですから、戦術的には妥当な判断ですね」 「……アンタは本当にクールだね。でもさ、ニキ。それ、軍人としては失格だからな」 「アナタは民間人ですよ、ミリガン」 まだ軍人の視点で物事を見る癖が抜けないのですかと呟き、ノーランの朋友たる、 ニキ・テイラー元少尉がお茶受けのクッキーを片手に軽く溜め息をついた。 「確かに大人のやることではないとは思いますが」 ニキにもノーランにも、そしてルナ・シーン元少尉にもレイチェルほどの資質はない。 地球の運命を背負うには力不足だと自覚しているからこそ、そうせざるを得ないのだと。 あきらめ、妥協するのもまた大人の処世術ではあろう、が。 「レイチェル・ランサムはアナタが思うほどに子供ではないでしょう。 子女に三日会わずばこれを剋目して見るべしと黒歴史時代の諺にも言います」 あれから一年ですよと呟いて、ニキがクッキーを口に運ぶ。舌に広がる塩味に唸り、 その切れ長の瞳がレイチェルの隣で無表情にたたずむルナ・シーン元少尉へと泳いだ。 過去にキリシマが作ったニホンクッキーは米で作っていたかなと記憶をたどり、 それを模倣したかのような粗悪品の製造者を思わず責めるような目で凝視する。 「……外見と中身が異なる、ということは十分にあり得ると思います。 レイチェルとシーンさんの……いえ。我々人類の想い、魂が込められた、 二つの不死鳥を取りこんで修復した∀-99であればそれは……」 それはレイチェル・ランサムを守るのではないでしょうかと言い掛けて、 もっさりとした食感のクッキーを喉に詰まらせ、ニキは紅茶を口に流しこんだ。 「遅れているぞトニー・ジーン、なんという醜態かッ!」 『バンディットがオレに合わないんですよエイブラム中佐殿」 「甘えるな、准尉。真の戦士というものは武器を選ばず戦えるものなのだ!」 『それを言われちまったら……オレって適性ないのかな?」 「お前には優れた戦士になる素質がある、まずは基本を身体に叩きこめィ!」 トニー・ジーンが反政府運動出身の若者であれば、正規の訓練を受けていないことは、 百も承知のつもりではあったのだが……。基礎ができていないから応用が効かない。 モニター上で新型MSの編隊飛行を見つつ、エイブラム・ラムザット中佐は顎を撫でる。